~あなたは、あなたを認識している?第5回~

「今の言い方、まずかったかな」

「嫌な気持ちにさせたかもしれない」

「ちゃんと伝わったかな」

そんなふうに、相手の反応が気になりすぎることはありませんか?

誤解されたくなくて、つい説明が長くなる。

相手の表情を見ながら、言葉を選びすぎる。

少し反応が薄いだけで、

「何か悪かったかな」

と不安になる。

それは、相手を大切にしているからこその反応でもあります。

でも、もし毎回そこに強く揺さぶられるなら、少しだけ自分の内側を見てみる必要があるかもしれません。

相手の反応で、自分を確認していませんか?

相手が笑ってくれたら安心する。

納得してくれたら、「これでよかった」と思える。

反対に、表情が曇ると、

「自分が悪かったのでは」

と不安になる。

知らないうちに、相手の反応を通して、自分が正しいか、受け入れられているかを確認していることがあります。

すると、自分の気持ちよりも、

「どう受け取られるか」

「嫌われないか」

「納得してもらえるか」

が優先されていきます。

自己認識とは、自分の不安に気づくこと

自己認識とは、

「私は気にしすぎる人だ」

と決めつけることではありません。

相手のどんな反応に、自分は不安になるのか。
そのとき、何を怖がっているのか。

そこに気づくことです。

たとえば、

「誤解されたくない」

「嫌われたくない」

「ちゃんとしていると思われたい」

そんな思いがあるかもしれません。

そこが見えてくると、

「本当に今、これだけ説明する必要がある?」

「相手の反応と、自分の価値は同じもの?」

と、少し距離を取って考えられるようになります。

経営者やリーダーにも起こります

相手の反応を気にするのは、経営者やリーダーも同じです。

社員の表情が曇ると、必要以上にフォローしてしまう。

反発されたくなくて、言うべきことを曖昧にする。

納得してもらおうとして、説明を重ねすぎる。

けれど、相手がどう受け取るかまで、すべてコントロールすることはできません。

大切なのは、

「私は何を伝えたいのか」

を自分で分かっていることです。

まとめ──相手の反応と、自分の価値を分けて考える

  • 相手の反応を気にすること自体は悪いことではありません
  • ただ、相手の反応で自分の価値まで決めてしまうと苦しくなります
  • 自分が何を怖がっているのかに気づくことも、自己認識です

相手の表情や言葉が気になったときこそ、

「私は今、相手の反応を見ている? それとも自分の価値まで確認しようとしている?」

と問いかけてみてください。

自分の軸に戻れるようになると、コミュニケーションも少しずつ変わっていきます。