明るいはずなのに、なぜか落ち着かない。
楽しそうなのに、なぜか疲れる。
そんな『変に高いテンション』の人に出会うことがあります。
一見ポジティブに見えても、
よく観察すると 本人の心の温度と場の温度が一致していない。
実はこれ、
OS(価値観・思考構造)のクセ がそのまま出ている状態なのです。
違和感の正体は「内外のズレ」
まず伝えたい核心は、
テンションが高いこと自体が問題ではなく、
『内側と外側がズレている』ことが違和感の原因 だということ。
人は自然に喜ぶと、
ゆるやかにテンションが上がります。
波のように、心の動きとともに高まっていく。
だから、
『急にテンションが高い』
『場と温度が合わない』
『本人だけ違うリズム』
という状態は、
OSのどこかに偏りや補正が起きているサインなのです。
変に高いテンションが生まれる3つのパターン
無理して上げている(防御反応)
不安・緊張・孤独を隠すために外側を大きくするケース。
・疲れているのに元気に見せる
・本音とは逆のテンション
・『良い人』を作るための明るさ
これは典型的な OSの過剰補正 です。
場が読めない(脳の処理のクセ)
悪気はない。
ただ、外側の情報より内側の刺激を優先してしまうタイプ。
・自分の気持ちだけで突っ走る
・今この場の温度に注意が向かない
・テンション調整が苦手
このパターンは、
※本人は自然でも周囲にとっては“浮いて見える”※
という特徴があります。
ひとりよがり(自己中心OS)
これは価値観の偏りが原因。
・自分がしたいからテンションを上げる
・周囲の反応より“自分の満足”が基準
・「私の気分=場の空気」と錯覚しやすい
この場合、
テンションは“盛り上げるため”ではなく、
自分の欲求を満たすために使われている ので、
場から浮いた印象になりやすいのです。
なぜ違和感として伝わるのか
先日ある集まりで、
明るく話しているのに、
場の雰囲気とはまったく噛み合っていない人がいました。
声は高く、言葉は軽快。
でも、場の参加者は静かに深い話をしている最中。
この瞬間、
なぜ違和感が強く伝わったのかが明確でした。
『場の温度』より
本人のテンションだけが先走っているから。
テンションの高さではなく、
温度の不一致 が違和感の正体なのです。
本物の喜びは「ゆるやかに上がる」
本物の喜び・心の動きは、
必ずゆっくり立ち上がる。
・心が動く
・受け止める
· 温度が上がる
· 表情ににじむ
・テンションが自然に高まる
このカーブが自然。
一気に跳ね上がるときは、
補正・不安・承認欲求・焦りが介入していることが多いのです。
だからこそ、
『テンションの立ち上がり方』を見るとOSがよく分かります。
自然なテンションでいられるOSの整え方(E)
外側を作るのではなく、
内側の温度を整えること が大切。
・自分の状態を正しく把握する
・疲れたら静かにする
・場の温度を観察する
・本音と行動の差を小さくする
・「盛り上げる=役割」という思い込みを手放す
こうしてOSが整ってくると、
自然にテンションも安定し、
『違和感のない人』になります。
経営者・講師へのメッセージ
リーダーほど、
『場の温度』を読む力が必要です。
テンションの高さではなく、
温度の一致 が場をつくります。
あなた自身が自然な温度でいることで、
場は安定し、
相手も安心して本音を出せるようになります。
まとめ
- 変に高いテンションは『内外のズレ』の結果
- 無理・場が読めない・ひとりよがりの3タイプがある
- 本物の喜びはゆるやかに立ち上がる
- 温度の不一致が『違和感』の原因
- OSを整えると、自然なテンションで場を導ける
✨ テンションではなく“温度”で関わる人が、場を整えます。