いつもニコニコしていて、とってもいい人。
でも――会話をしていると、なんだかモヤっとする。

そんな違和感、あなたも感じたことはありませんか?

言い方が悪いわけでもない。
むしろ、表面的には丁寧で優しい。

なのに、「あれ?この人、私の話…ちゃんと聞いてた?」と
心のどこかに引っかかる。

実はそれ、「聞くフィルター」が存在していないサインかもしれません。


『話が通じない』人の共通点

人の話を「聞いているつもり」で実は受け取れていない人には、いくつか共通点があります。

たとえば――

  • 話の途中で「それってさ…」と口を挟む
  • 結論を急いで、「こうすればいいじゃん」とアドバイスしてくる
  • 自分の体験談にすり替えてくる
  • 「へぇ〜」とは言うけど、目がどこか宙を見ている

これらの特徴に共通しているのは、相手の話を“頭”では聞いていても、“心”では受け取っていないということ。

まるで、会話のキャッチボールをしているのに、ボールが毎回グローブに入らず、地面にポトンと落ちてしまう感じ。


聞くフィルターがないと、信頼関係は築きにくい

「なんか違うんだよなあ…」
「この人に話しても、響いてない気がする」

そんな印象を持たれる人は、どんなに人柄が良くても、“信頼されにくい”人になってしまいます。

なぜなら、「話をちゃんと聞いてくれる人」こそが、私たちにとって最も安心できる存在だからです。


「聞くフィルター」とは何か?

フィルターと聞くと、「遮断するもの」を想像しがちですが、ここで言う“聞くフィルター”とは、

相手の言葉をそのまま受け取り、真意にアンテナを立て、心でキャッチする習慣

のことです。

つまり、「自分の正しさ」「自分の意見」「自分の経験談」をいったん横に置いて、**“相手の世界に入っていく姿勢”**のこと。


じゃあ、どうすれば“聞くフィルター”は身につく?

以下の3ステップを意識すると、今日から変化が生まれます。

①「今、私は判断していないか?」と自問する

話を聞きながら、心の中で「それは違う」「それってこうじゃない?」と思っていたら、すでにフィルターは詰まっています。まずは評価を脇に置く勇気を。

② 相手の話を“気持ち”で受け取る

事実よりも「この人は今、どんな感情で話しているか」にフォーカス。たとえば「不満そう」「少し不安げ」「嬉しそうだけど戸惑いもある」など、情感の受信力を高めること。

③ 話の途中で「共感」をはさむ

「それ、わかるなぁ」「そっか、そんなことがあったんだね」と共感の一言を差し込むと、相手は“ちゃんと聞いてもらえている”と感ます。


【最後に】違和感に気づいたあなたは、もう『聞く人』への一歩を踏み出している

「なんとなく違和感があった」――
その感覚こそが、“信頼”を大切にしている証拠です。

聞くことは、技術ではなく「愛」です。
相手を理解したい、尊重したいという気持ちがベースにあれば、
聞く力は自然と育っていきます。

そして、“話をちゃんと聞ける人”は、どんな場でも、どんな人からも信頼される。
それは、ビジネスでも、家庭でも、人生全体において圧倒的な価値となります。


聞くフィルター、あなたはちゃんと装備できていますか?

相手の心に届く聞き方、今日から少しだけ意識してみましょう😊