私たちは皆、見えない「甲羅」を背負っています。
それは、傷つかないための鎧。
プライドや自尊心という名の、防御装置。
この甲羅には、意味があります。
私たちが大切なものを守るために、必要なものだったかもしれません。
でも──ずっとかぶり続けていたら、どうなるでしょうか?
外の世界がぼやけて見えてきます。
相手の本音が届かなくなり、
自分の本当の気持ちにも、だんだん鈍感になっていきます。
はったりも、時には必要です。
ビジネスの場では、自信なさげな態度よりも、堂々とした態度が評価される。
でも、それだけでは人の心は動きません。
人が本当に信頼を寄せるのは、
**「本音で語る人」**です。
言葉の上手さよりも、
手振り、身振り、表情、話の流れ。
そういう非言語のメッセージから、「この人は本物だ」と感じ取るのです。
逆に言えば──
どんなにうまく取り繕っても、
嘘は見破られてしまう。
だったら、最初から鎧を脱いでみませんか?
少し勇気がいるかもしれません。
でも、自分を偽らず、等身大でいられることほど、強く自由なことはありません。
プライドと自尊心は、私たちの土台です。
でもそれは、虚勢で覆い隠すものではなく、
「ありのままの自分を認められる強さ」として発揮されるべきです。
本音で向き合った先に、
本当の信頼と、本当のつながりが生まれるのですから。