「ちゃんと伝えているのに伝わらない」
「同じことを何度も言っている」
「相手の反応にイラッとしてしまう」
経営の現場で、こんな場面に直面したことはありませんか?
一生懸命伝えているのに、なぜか響かない。
むしろ、伝えれば伝えるほどズレていく──そんな感覚です。
多くの場合、私たちはこう考えます。
・言い方を変えよう
・もっと丁寧に説明しよう
・相手に合わせて伝えよう
確かにそれも大切です。
しかし、それでも状況が変わらないことは少なくありません。
なぜなら──
言い方を変えても変わらないのは、
「反応の状態」のまま伝えているからなんです。
では、その「反応の状態」とは何でしょうか。
人の内側では、こんな流れが起きています。
・刺激(相手の言動)
・感覚(イラッとする・不安になる)
・反応(言い返す・説明しすぎる)
本来、間にある「感覚」に気づくことができれば、
反応を選ぶことができます。
しかし多くの場合、この感覚に気づかないまま、
そのまま“反応”として言葉に乗せてしまうのです。
だからこそ、伝わらなくなります。
感情が乗ったまま伝える
正しさで押してしまう
相手ではなく、自分の反応に従ってしまう
その結果、言葉は正しくても、相手には届かない。
むしろズレが生まれてしまうのです。
ここで大きな分岐があります。
・気づかずに反応してしまう人
・一拍おいて選べる人
この違いだけです。
ほんの一瞬でも「今、自分はどう感じているのか」に気づけると、
同じ言葉でも伝わり方が大きく変わります。
ここを整えると、同じ言葉でも伝わり方が変わります。
例えば、ある経営者の方の事例です。
「何度言っても社員が話を聞かない」と悩まれていました。
詳しくお話を伺うと、
その方は常に“イラ立ち”を抱えたまま伝えていたのです。
そしてもう一つ──
社員の立場や状況を見ようとしていませんでした。
つまり、相手を見ているようで、
実は自分の反応の中で話していたのです。
そこでまず取り組んだのは、
「伝え方」ではなく「自分の状態」に気づくこと。
一呼吸おいてから話す。
相手の表情や状況を観る。
それだけで、同じ内容でも
社員の受け取り方がまったく変わっていきました。
同じ注意でも、
・イラついて言う
・落ち着いて伝える
この違いだけで、相手の反応は大きく変わります。
問題は「言い方」ではありません。
「伝える前の状態」なのです。
まとめます。
・人は言葉そのものではなく「内側の状態」に反応している
・気づかないと同じ反応を繰り返す
・気づくことで初めて選べるようになる
✨伝わるかどうかの分岐点は、「外側」ではなく「内側」にあります。
経営者やリーダーの皆さまへ。
相手を変えようとする前に、
まず自分の反応のクセに気づくこと。
ここがすべてのスタートです。
気づかないままでは、変えることはできません。
だからこそ、自分を知ることが何よりも重要なのです。
小さな気づきの積み重ねが、
組織のコミュニケーションを大きく変えていきます。