Season 2

伝わる力は、己を知り、整える。

~伝わる人が実践しているコミュニケーションの習慣~

「普通はこうするでしょう。」

「そんなの当たり前じゃない。」

私たちは、日常の中で何気なくこんな言葉を使っています。

でも、その「当たり前」は、本当に誰にとっても当たり前なのでしょうか。

実は、その”当たり前”こそ、自分では一番気づきにくいものです。

魚は水の中で生きていますが、水の存在を意識することはほとんどありません。

それと同じように、私たちも自分の考え方や価値観の中で生きているため、それが「前提」だと気づかずに過ごしています。

だから、人とすれ違ったときも、

「相手がおかしい。」

「どうして理解してくれないのだろう。」

と考えてしまいがちです。

でも、もしかすると見えていないのは相手ではなく、自分自身の前提なのかもしれません。

だからといって、自分が間違っているということではありません。

大切なのは、「私には、まだ見えていないものがあるかもしれない。」と思えることです。

その小さな気づきが、相手を理解しようとする余白を生み、コミュニケーションを少しずつ変えていきます。

当たり前は、自分では気づきません。

だからこそ、人との対話やフィードバックを通して初めて見えてくることがあります。

己を知るとは、自分を否定することではなく、自分では見えていなかった景色に気づくこと。

そこから、本当の意味で「整える」ことが始まるのだと思います。

次回は、「相手を変える前に、自分を観る」というテーマで、自分自身との向き合い方についてお話しします。