「人に指摘されるのが嫌だ」
そう感じたことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
できれば言われたくない。
できれば失敗したくない。
でも現実は、指摘されて気づくことのほうが多い──
そんなジレンマの中で、もどかしさを感じる場面は少なくありません。
では、どうすればいいのか。
その答えはシンプルです。
「指摘される前に、自分で気づけるようになること」
これが、成長を大きく加速させる分岐点になります。
人は本来、自分のことほど見えにくいものです。
だからこそ、他者からの指摘がある。
しかし同時に、
「言われてからやる」状態が続くと、
主体性は育ちにくくなります。
なぜなら、脳は「受け身」の状態では
変化を最小限に抑えようとするからです。
一方で、
「自分で気づく」→「自分で修正する」
このサイクルが回り始めると、
人は一気に成長のステージが変わります。
つまり、
指摘を減らす最短ルートは、能力ではなく「気づきの質」なのです。
私自身、そのことを強く体感したのが
前職の司会業時代でした。
現場はまさに、指摘の嵐。
どれだけ練習しても、
できなければ容赦なく指摘される。
しかも会場は毎回違い、
スタッフも違い、
お客様の価値観も多様化している。
「正解」がひとつではない中で、
その場その場の最適解を出し続ける必要がありました。
時間もない。
本当に秒刻みです。
どんなに頑張っても、
結果が出なければ評価されない。
まさに、針のむしろのような感覚でした。
だから私は、こう考えるようになりました。
「言われるくらいなら、全部できるようになればいい」
少し極端かもしれません。
でも、当時の私にとっては
これが唯一の突破口でした。
・指摘されるポイントを先に洗い出す
・クレームになりそうな要素を事前に潰す
・相手の要望の「意図」まで汲み取る
そうやって、
「後手対応」ではなく“先回り対応”へと切り替えていったのです。
もちろん簡単ではありません。
お客様ごとに求めるものは違う。
「やりたいこと」を尊重しながらも、
全体の進行やバランスを崩さないように整える。
その両立こそが、
司会者としての力量でした。
当時の私は、
叱られることを恐れ、
出入り禁止になることを恐れ、
正直、そればかりを考えていました。
でも今振り返ると、
本質はそこではありませんでした。
「自分の役割を果たせる力」と
「起きたことに対応できる力」
この2つがあれば、
恐れる必要はなかったのです。
経営者やリーダーの皆さんにも、
ぜひお伝えしたいことがあります。
部下やメンバーに
「もっと主体的に動いてほしい」と願うなら、
・指摘する前に考えさせる
・気づく余白を与える
・“正解”ではなく“視点”を伝える
この関わりがとても重要です。
そして同時に、
自分自身もまた
「誰かに言われる前に気づけているか?」
この問いを持ち続けることが、
組織全体の成長につながっていきます。
まとめ
- 人は「指摘されてから」では成長が遅くなる
- 成長を加速させるのは「自分で気づく力」
- 先回りして考え、対応することで信頼が生まれる
- 本当に必要なのは「できる力」と「対応する力」
✨成長とは、“言われて直すこと”ではなく“自分で気づいて変わること”から始まるのです。