「なぜそんなに『人の距離』がわかるのですか?」
この質問をいただくことがよくあります。

私が「心の距離」や「OSの揺れ」を誰よりも敏感に感じ取れるのは、
20年以上、100名規模の空気の中で『揺れを整える仕事』をしてきたからです。
婚礼司会という現場で、人の感情・距離・意図を一瞬で読み続けてきた経験が、
いま私が体系化している「意図伝達OS」をつくりました。

ここでは、私自身のストーリーとして
『なぜこの仕事をしているのか』
『どうやってOSにたどり着いたのか』
その背景を綴ります。


婚礼司会で鍛えられた『距離感のセンサー』

婚礼司会という仕事は、ただ進行を読むだけではありません。

披露宴には約100名のゲストがいます。
その一人ひとりの顔色、姿勢、視線の向き、笑い方──
そのすべてが会場全体の“揺れ”に影響します。

たとえば新郎新婦が緊張で表情が硬いとき、
会場は自然と呼吸を潜めたように静かになります。
逆に小さなユーモアにゲストの笑顔が広がると、
会場全体の温度が数度上がったように空気が変わる。

私はその揺れを感じ取り、言葉のテンポや声の高さを調整し、
会場の『心地よい一点』へ整えていく。
20年間、その繰り返しでした。

この経験は、後に経営者やリーダーと関わる際の
「距離感を見極めるセンサー」そのものになりました。


リーダー3000人を見てわかったOSの共通点

講師として全国でリーダー研修を行うようになってから、
私は約3000人以上のリーダー・経営者と接してきました。

そこで見えてきたのは、
「成果が出る人には“OS”に共通点がある」ということです。

  • 自分の内側の揺れを丁寧に扱っている
  • 反応ではなく“意図”で動く
  • 自分の状態を相手にぶつけない
  • 距離の取り方が柔らかい
  • 伝え方に再現性がある

言い換えると、
コミュニケーション能力より先にOSが整っている。
OSが整っているからこそ、伝達力が自然と高まるのです。

司会者として感じてきた“空気の揺れ”と、
リーダーの言動に見える“OSの揺れ”。
その感覚は驚くほど似ていました。


なぜ『伝達力』ではなく『OS』だったのか

初期の頃、私は「伝え方」を教えていました。
しかし、どれだけ話し方を学んでも、
OSが不安定なままでは伝わり方は変わらない。

  • 声が震える
  • 表情が硬くなる
  • 相手の反応に過度に揺れる
  • 言葉の端に“怖さ”が滲む

これはスキルの問題ではなく、OSの問題です。

そこで私は気づきました。

「伝達力」はスキルでは伸びない。
OSが整ってはじめて、伝達力は自然に発揮される。

この気づきが、意図伝達OSの原点になりました。


OSが整うと、人生が変わる瞬間

研修やセッションを重ねる中で、何度も目にしてきた光景があります。

それは
OSが整った瞬間に、その人の表情が変わる
という瞬間です。

眉間の力がふっと抜ける。
声にあたたかさが戻る。
相手を責めていた視線が、理解の方向へ変わる。

その瞬間、周囲の人間関係も動き出します。
家族、部下、パートナー、クライアント。
「伝わる」が変わると、人間関係が静かに書き換わっていくのです。

OSが変わると、人生は変わります。
私はその瞬間に立ち会うたびに、
この仕事の意味を深く感じます。


私がこの仕事をする理由

司会の現場で学んだ『距離を整える力』。
リーダーたちと向き合う中で見えてきた“OSの共通点”。

それらすべてが私の中で重なり合い、
「人のOSを整える専門家」という現在の仕事につながっています。

私は、誰もが持っている『意図』が
正しく伝わる社会をつくりたい。
相手をコントロールしようとする関係ではなく、
互いの意図が透明に届く関係を増やしたい。

そのために私は、今日もOSに向き合い続ける。


まとめ

  • 婚礼司会で20年間、100名の“揺れ”を整え続けた経験がOSの原点
  • リーダー3000人に共通していたのは「OSの安定」
  • 伝達力はスキルではなくOSの問題
  • OSが整うと、人生のあらゆる関係性が変わる
  • 私がこの仕事をする理由は「意図が正しく届く社会」をつくるため

あなたの人生が育ててきた『OS』はどんなOSですか?