伝達力は、自分との対話から始まる~伝達力につながる自己対話

「どうして伝わらないんだろう。」

仕事でも家庭でも、そんなふうに感じたことはありませんか。

私は以前、伝わらない原因は「伝え方」にあると思っていました。

もっと分かりやすく伝えればいい。
もっと丁寧に説明すればいい。

そんなふうに考えていたのです。

でも、ある時ふと思いました。

「もしかしたら、私と相手では見えている世界が違うのかもしれない。」

私たちは、それぞれの経験の中で「これが普通」「これが当たり前」という感覚を育てています。

そして、その「当たり前」は、自分ではなかなか見えません。

見えないからこそ、「なぜ分かってくれないのだろう」と思ってしまうのかもしれません。

私自身、自分の「当たり前」に気づくまでには、相当の時間がかかりました。

振り返ってみると、

誰かとのすれ違いや、「どうして伝わらないんだろう」と悩んだ経験を重ねる中で、少しずつ見えてきたように思います。

そして、その気づきは、決して心地よいものばかりではありませんでした。

「あれ? もしかしたら、私が当たり前だと思っていたことは、相手にとっては当たり前ではなかったのかもしれない。」

そう思えるようになるまでには、何度も思い通りにいかなかった経験や、痛い思いをする出来事がありました。

だから今でも、自分の見方がいつも正しいとは思わないようにしています。

伝達力とは、話し方の技術だけではありません。

まずは、自分はどんな「当たり前」を持っているのだろうと問いかけること。

そして、相手にも相手の「当たり前」があるかもしれないと想像してみること。

その小さな意識が、関わり方を少しずつ変えてくれるように感じています。

「私には、まだ気づいていない『当たり前』があるかもしれない。」

最近、私はそんな問いを、自分自身に投げかけています。