「何が問題なのかは分かっているはずなのに、なぜか同じことが繰り返される」
経営や人材育成の現場で、こんな感覚を持ったことはありませんか。
一生懸命に対策を考え、行動もしている。
それでも解決に至らないとき、私たちはつい「別の方法」を探そうとします。
けれど、実はその前に立ち止まって見直したい視点があります。
問題は「見えているところ」だけにあるとは限らない
問題の上っ面だけを見ていても、本当の解決にはつながりません。
なぜなら、目に見えている出来事は「結果」であって、
その奥には必ず背景や構造、積み重なった関係性があるからです。
例えば
- 社員の行動が変わらない
- 指示したことが徹底されない
- チームの空気が重い
こうした現象だけを切り取ると、「意識が低い」「やる気がない」と判断しがちです。
でも、その見方のままでは、同じ課題を何度も繰り返すことになります。
なぜ私たちは表面的に判断してしまうのか
人は不安を感じると、早く答えを出したくなる生き物です。
だからこそ、
- すぐに原因を特定したい
- すぐに修正したい
- すぐに“正解”にたどり着きたい
そう思ってしまいます。
しかし、この「急ぐ姿勢」こそが、
本質を見る目を曇らせてしまうことが少なくありません。
起こっていることを『すべて肯定的にとらえ』という視点
ここで大切なのが、
今、起こっていることを一度すべて肯定的にとらえてみるという姿勢です。
肯定的にとらえる、というのは
「良いこととして解釈する」「問題がないことにする」
という意味ではありません。
- なぜ、今この出来事が起きているのか
- 何を知らせようとしているのか
- ここから何を学べるのか
こうした問いを持つ、ということです。
肯定すると、見えなかったものが見えてくる
不思議なことに、出来事を否定せずに眺めてみると、
それまで見えていなかった“事実”が浮かび上がってきます。
たとえば
- 社員が動かない → 実は判断基準が共有されていなかった
- 任せたつもりだった → 実は失敗を許す空気がなかった
- 反発が起きている → 本音を言えない関係性が続いていた
出来事そのものは変わっていません。
変わったのは、「見ようとする視点」だけです。
経営者・講師の方へ──解決より先にやること
問題を解決しようとする前に、ぜひ問いかけてみてください。
- この出来事を、私はどこまで見ようとしているだろうか
- 自分にとって都合のいい解釈だけをしていないだろうか
- 起きていることを、そのまま受け取れているだろうか
表面的な対処をやめ、
出来事そのものを“肯定的に受け止める”ことができたとき、
初めて本質的な一手が見えてきます。
まとめ──本質は、出来事の奥にある
- 問題の上っ面だけでは、解決に至らない
- 起こっていることは「結果」であり、必ず背景がある
- 出来事を肯定的にとらえることで、本質が見えてくる
✨解決の糸口は、否定の先ではなく、受容の先にあります。