同じメンバーなのに、集まるたびに
「今日は軽いな」「今日は重いな」
と感じることがあります。

内容も、会場も、時間帯も同じ。
なのに“空気の質”が変わる。

それは偶然ではありません。
場の空気は、
そこにいる人たちのOS(価値観・思考構造)の総和 で決まるからです。


場は自然発生しない。つくられる

まず伝えたいことは、
良い場は勝手には生まれない ということ。

場には必ず
・陰を持ち込む人
・透明感をもたらす人
・不自然なテンションを流す人
・静かに整える人
が存在し、その組み合わせで空気が変わる。

つまり、
場の空気とは、参加者のOSが混ざり合った結果の集合体。


場が重くなるOS、軽くなるOS

場を重くするOS

  • 感情の滞りを抱えている
  • 自分の話で空気を支配する
  • 反応しすぎる
  • ネガティブを放出してしまう
  • 表情に『陰』を出したまま座っている

こうしたOSが多いと、
場全体が沈み、「話しづらい空気」になります。


場を軽くするOS

  • 相手の状態を受け取れる
  • 過度に盛り上げず、自然体でいる
  • 目の奥が澄んでいる
  • 聞く姿勢が整っている
  • 不自然にテンションを作らない

こういう人が1人いるだけで、
場はスッと軽くなります。


『場の空気が読めない人』は、OSのクセが強い

場づくりを考えるとき、
最も難しく、最も大切なのがここです。

「変なテンション」と同じで、
場の空気が読めない人にはOS上の理由があります。

●内側への集中が強すぎて周囲の温度が入らない 
●自分のテンションが基準になってしまう
● 場全体より“自分の満足”を優先する
● 脳が温度情報を処理しにくいタイプ

悪気があるわけではありません。
ただ OSが“他者の温度にアクセスする能力”を持っていないだけ。

そのズレが、場の重たさや違和感につながる。


場を整える人の特徴

整った場は、“整った人”から生まれます。

場を整える人は、例外なく
自分のOSが安定している。

・内側の状態を把握できる
・不必要にテンションを上げない
・沈みすぎず、浮きすぎない
・相手の温度に合わせる余白を持つ
・場の中心にいながら、自分を主張しすぎない

つまり、
自分を整えている人は、場も整える。


良い場づくりは『OSの調律』から生まれる

場づくりの本質は、
仕切りでも、盛り上げでもありません。

必要なのは、
参加者のOSを“揺らぎのない状態”に戻すこと。

・安心して話せる空気をつくる
・感情を置ける余白をつくる
・沈んでいる人のテンションを奪わない
・高すぎるテンションを静かに整える

こうした“OSの調律”が行われたとき、
場は自然に軽く、美しく流れ出します。


経営者・講師へのメッセージ

あなたが場をつくる立場なら、
最初に整えるべきは「自分のOS」です。

場づくりの役割は、
大きな声で引っ張ることではなく、
参加者が安心して本音を出せる“空気の器”になること。

その器の質が上がるほど、
場は勝手に整っていきます。


まとめ

  • 場の空気は、参加者のOSの総和
  • 重い場・軽い場には必ず理由がある
  • 『場が読めない』はOSのクセで説明できる
  • 自分が整えば、場も整う
  • 場づくりは「OSの調律」から生まれる

整ったOSが、整った場をつくる。