Season 1
~言葉より先にある「心のOS」の話~ ≪伝わる力は、己を知り、整えることから≫
「ちゃんと伝えたはずなのに、なぜか伝わっていない。」
仕事でも家庭でも、そんな経験はありませんか?
多くの人は、その原因を「伝え方」に求めます。
もっと上手に話せばいい。
もっと分かりやすく説明すればいい。
もっとコミュニケーションを学べばいい。
もちろん、それも大切です。
しかし、実際には伝え方を学んでも、同じようなすれ違いを繰り返してしまう人が少なくありません。
それはなぜでしょうか。
私は、コミュニケーションは単なる話し方のテクニックではなく、問題を整理し、より良い関係や結果につなげるためのツールだと考えています。
だからこそ、言葉だけを磨いても、本当の意味での問題解決にはつながらないことがあります。
実は、言葉よりも先に影響しているものがあります。
それが、その人の「心のOS」です。
同じ出来事でも、人によって受け取り方が違うのは、それぞれが異なる経験や考え方を通して物事を見ているからです。
つまり、私たちは言葉だけで会話をしているのではなく、自分自身の考え方や無意識の反応を通して相手と向き合っています。
だから、伝え方だけを変えても、思うような結果にならないことがあるのです。
では、本当に見直すべきものは何なのでしょうか。
それは、相手を変えることでも、話し方だけを変えることでもありません。
まずは、自分自身がどのような状態で相手と向き合っているのかを知ることです。
そこに気づくことで、コミュニケーションは「伝える技術」から、「問題を解決する力」へと変わっていきます。
次回は、多くの人が無意識にやってしまっている、
「自分の欲しいものを相手に渡してしまう理由」についてお話しします。