クレームの構造を理解すると、仕事の質が変わる⑤
「でも、ルール通りにやりました」
「ちゃんと説明しました」
「私のやり方は間違っていません」
現場でこんな言葉を耳にすることがあります。
もちろん、その言葉自体が間違っているわけではありません。
実際に正しいことをしている場合もあるでしょう。
けれど、その“正しさ”が、時に信頼を失わせてしまうことがあります。
なぜでしょうか。
それは、問題が起きたときに人は“正しさ”よりも、
その人の誠実さを見ているからです。
クレームやトラブルが起きたとき、成長が止まる人にはある共通点があります。
それは、無意識に自分を守ろうとすること。
例えば、
- ルールでしたから
- 前からこうしていました
- 自分だけの責任ではありません
- 相手の受け取り方の問題です
こうした言葉の奥には、悪気ではなく、
「責められたくない」
「自分は間違っていないと思いたい」
そんな自己防衛の気持ちがあります。
人は誰でも、自分を守りたくなります。
それは自然なことです。
でも、ここで言い訳を選ぶか、向き合うことを選ぶかで、その後の成長は大きく変わります。
実際に信頼される人は、問題が起きたとき、まず自分に問いかけます。
- 自分に見えていなかったことは何か
- 相手に不安を与えた部分はなかったか
- もっとできたことはなかったか
責任を探すのではなく、改善点を探しているのです。
ここに、大きな差があります。
経営者も、リーダーも、講師も同じです。
部下が育たない組織ほど、「できない理由」を探します。
成長する組織ほど、「次にどう活かすか」を考えます。
言い訳は、一時的に自分を守ってくれるかもしれません。
でも長い目で見ると、成長も信頼も止めてしまいます。
本当に信頼される人は、完璧な人ではありません。
失敗しても、誠実に向き合える人です。
そこに、人は安心し、また任せたいと思うのです。
まとめ
- 正しさだけでは信頼は生まれない
- 言い訳の裏には自己防衛がある
- 成長する人は責任より改善点を見る
- 誠実さが、信頼と成長をつくる
✨人が信頼するのは、間違えない人ではなく、向き合える人なのです。