— 婚礼司会20年、現場で掴んだ「自分を信じる力」の正体
はじめに:好かれるだけでは通用しない
婚礼司会と聞くと華やかな仕事に思われがちですが、実際は心理的安全性など皆無の現場。
デビューでもベテランでも、求められることができなければ即クレーム。パワハラまがいの指摘も当たり前でした。
私も「好かれる基準」には入っていたのかもしれませんが、それだけでは現場を乗り切れませんでした
苦しかった初期
婚礼の現場では、想定外は日常茶飯事。
「花束お願いします」と言われても花がない、手紙がない、親御様が席にいない…。そんな中で噛んだり焦ったり、表情が硬くなれば空気は一気に冷え、ヤジが飛び交うこともありました。
緊張を克服しようと、スクールやボイトレ、腹式呼吸などに多額の投資をしました。しかし普段は大丈夫でも、司会台に立つと欠けているものが露呈し、不安と恐れに飲み込まれる日々が続きました。
原因は二つ。
自分を信じ切れていない(評価に揺さぶられる)
過信による準備不足(「たぶん大丈夫」で臨んでしまう)
私に欠けていたのは「技術」ではなく、技術を支える“自己信頼”でした。
しかも台本はなく、頼れるのは新郎新婦からのリサーチ情報のみ。情報量に差があり、くさいセリフも使えない。
結局「場をしのぐ」には、自分を信じるしかなかったのです。
司会者に不可欠な「つなぐ力」
婚礼の現場で最も必要なのは、予定通りに進まない空白を“言葉でつなぐ力”です。
ご両親に前へ進んでいただく声かけ
ゲストに拍手を促し、温かい空気を維持
新郎新婦の表情がこわばらないよう安心の言葉を届ける
これはマニュアルにも台本にも書かれていません。その瞬間に何を言うかは、「自分を信じる力」がすべての支えになっていました。
自己信頼が生んだ結果
安心:新郎新婦・ゲスト・スタッフ全員が一体感をもてる
信頼:司会が雰囲気を守っている間に、スタッフは安心して準備できる
再現性:どんな突発的な事態でも進行を崩さずに切り替えられる
「この司会者なら大丈夫」と思ってもらえるようになり、依頼も自然と増えていきました。
学び:自己信頼は準備と姿勢から
自己信頼は「なんとかなるさ」の楽観ではありません。
念入りな準備(情報収集と練習)
現場を俯瞰して観察する視点
評価に一喜一憂せず、目の前の人に集中する姿勢
これらを積み重ねることで、自分を信じられる土台ができたのです。
学び:自己信頼は準備と姿勢から
自己信頼は「なんとかなるさ」という楽観ではありません。
念入りな準備(情報収集と練習)
現場を俯瞰して観察する視点
評価に一喜一憂せず、目の前の人に集中する姿勢
これらの積み重ねが、自分を信じられる土台となりました
反面:自己信頼の“落とし穴”
過信:準備を怠る口実に化ける
独善:連携軽視で場が崩れる
だからこそ、
小さな準備や習慣を繰り返すことで、自分を支える土台を整えることで自分を信じる力につながりました
まとめ
婚礼司会には台本はなく、頼れるのはリサーチ情報と自己信頼のみ。
つなぐ力=空白を埋め、安心を与える力は、自己信頼がなければ発揮できません。
結果として「安心・信頼・再現性」という成果が得られました。
👉 原理原則を守り、自分を信じ切る力が、最終的に結果を引き寄せる。
これは現場で何度も証明された真実でした。