自分の意図に戻る、小さな選択⑤

「諦めないことが大事」

そう聞くと、
同じことを続けることや、
我慢して踏ん張ることを思い浮かべるかもしれません。

でも、私は、
自分をあきらめないことと、
同じ方法にこだわり続けることは違うと思っています。

大切なのは、

意図は手放さない。
でも、方法は変えていい。

ということです。

守りたいものと、変えていいものを分ける──

たとえば、

「この人との関係を何としても続ける」

ではなく、

「大切にし合える関係を持ちたい」

と考えてみる。

あるいは、

「この言い方で分かってもらう」

ではなく、

「自分の思いを、届く形で伝えたい」

と考えてみる。

こうして見ると、
本当に守りたいものと、
変えてもいい方法は別だと分かります。

方法にこだわりすぎると、
うまくいかないときに、
「もう無理」と感じてしまいます。

でも、意図に戻れば、
別の選び方が見えてきます。

結果を見ることも、大切な選択──

自分の意図に戻って言葉を選んでも、
思ったような結果にならないことはあります。

伝えたけれど、伝わらなかった。

任せたけれど、うまくいかなかった。

距離を取ったけれど、関係が変わらなかった。

そんなとき、
「せっかく決めたから」と同じ方法を続ける必要はありません。

一度、起きた結果を見てみる。

相手はどう受け取ったのか。

自分はどう感じたのか。

望んでいた方向に進んでいるのか。

そこを確かめながら、
必要なら方法を変えていく。

それはブレることではなく、
自分の意図を大切にし続けることです。

自分をあきらめないとは、選び直せること──

私たちはつい、

「続けるか、諦めるか」

の二択で考えてしまいます。

でも、本当はその間に、
たくさんの選択があります。

少しやり方を変える。

伝え方を変える。

距離を変える。

誰かの力を借りる。

一度立ち止まる。

そして、また選び直す。

自分をあきらめないとは、
ひとつの方法にしがみつくことではなく、

自分が本当に大切にしたいことを見失わずに、方法を選び直せること。

なのだと思います。

今日の小さな選択──「何を守りたい?」と考える

うまくいかないとき、
すぐに「続けるか、やめるか」を決める前に、

「私が本当に守りたいものは何?」

「変えてもいい方法は何?」

と、自分に聞いてみてください。

意図は手放さない。

方法は柔軟に変える。

結果を見て、
また選び直す。

この繰り返しが、
自分をあきらめずに生きることにつながっていきます。

このシリーズでは、

自分の願いを確かめること。

人の評価を、そのまま自分の答えにしないこと。

聞かれたことに、すぐ答えなくてもいいと知ること。

反応に流されず、自分で選ぶこと。

そして最後に、
結果を見ながら方法を選び直すこと。

について書いてきました。

自分をあきらめないことが、長期的な方向。
反応に流されず選ぶことが、その瞬間の実践。
自分の意図に戻ることが、日々の選択基準。

自分の意図に戻る。

言葉や態度を選ぶ。

相手の受け取りを見る。

起きた結果を確かめる。

そして、必要ならまた選び直す。

それは、正解を一度で見つけることではありません。

自分の意図を大切にしながら、よりよい選択を重ねていくこと。

その積み重ねが、
自分らしい方向へ進む力になるのだと思います。