伝え方の前に大切なこと 第4話

人はそんなに簡単には変わらない。でも、自分を知ることで見える景色は変わる。

シリーズ「伝え方の前に大切なこと」

人はそんなに簡単には変わらない。でも、自分を知ることで見える景色は変わる。

「共感が大切です。」

最近はよく耳にする言葉です。

しかし、私は共感について大きな誤解があるように感じています。

それは、

「共感=相手の気持ちがわかること」

だと思われていることです。

でも、本当に相手の気持ちを完全にわかることはできるのでしょうか。

育った環境も違う。

経験も違う。

価値観も違う。

だから私は、共感とは「わかること」ではなく、「理解しようとすること」だと思っています。

例えば、部下の行動が理解できないとき。

家族の言葉に納得できないとき。

私たちはつい、

「なぜそんなことをするの?」

と考えます。

でも、その代わりに、

「この人にはどんな背景があるのだろう」

と問いかけてみる。

それだけで見える景色が変わることがあります。

共感とは、相手に同意することではありません。

自分の正しさを一度脇に置いて、相手の世界を理解しようとする姿勢です。

そして実は、その姿勢を持つためには、自分自身を知ることも欠かせません。

「こうあるべき」

「普通はこうだ」

という自分の価値観に気づけたとき、初めて相手を見る余白が生まれるからです。

まとめ

  • 共感は「わかること」ではない
  • 共感とは「理解しようとする姿勢」
  • 同意と共感は違う
  • 自分を知ることで相手を見る余白が生まれる

共感とは特別な技術ではありません。

相手を理解しようとする姿勢の積み重ねが、信頼関係を育てていくのだと思います。