「言いっぱなし」「やりっぱなし」になっていませんか?
そして、うまくいかないとき──つい誰かのせいにしてしまっていませんか。

経営の現場でも、コミュニケーションの場でも、
「発信すること」ばかりに意識が向く人は多いものです。
でも本当に大切なのは、まず“受け取る”こと
それがなければ、反省も成長も、次の行動も生まれません。


反省よりも先に「受け止める」

「なぜうまくいかなかったのか」を考える前に、
まず「今の結果を受け止める」ことが必要です。

人は結果が思うようでないと、
つい「相手の理解不足」「タイミングが悪かった」など、
外側の要因に原因を求めがちです。

しかし、そこに留まってしまうと、
本当の意味での成長が止まってしまいます。

受け取る=自分の行動が相手や環境にどう影響したかを見つめること。
それができる人ほど、次の改善が早く、信頼も育っていきます。


「受信」できる人だけが、発信の質を上げられる

発信ばかりを続けていると、
自分の言葉がどう届いているのか、どんな影響を与えているのか、
その“フィードバック”を受け取る余白がなくなります。

社長やリーダーほど、立場上「言う側」になりがちです。
でも、本当にプレゼンス(存在感)を持つ人は、
受け取る力=受信力に優れています。

感情を抑え込むのではなく、一度しっかり受け止めて、自分の中で整える。
そこから出てくる言葉こそが「意図ある発信」になります。


整うとは、「感情・行動・結果」をひとつの流れに戻すこと

「発信した結果を受け止める」ことで、
自分の感情・行動・結果がひとつの流れに戻っていきます。

完了していない想いや行動は、
心の中でずっと渦を巻き、次の行動を妨げてしまう。

つまり、“完了”とは“前に進むための条件”なのです。


経営者へのメッセージ

社長やリーダーは、
「伝える」「指示する」ことが仕事の中心になりがちです。
しかし本当にチームを導く人は、
受け取ることを恐れず、受け止める力を磨いている人です。

相手の反応を受け取る。
自分の感情を受け止める。
そして、出した結果までも自分の中で完了させる。

それが「一貫性あるプレゼンス」を生み、
周囲に安心と信頼を与えます。


まとめ

  • 「発信」よりも「受信」を意識する
  • 結果を他人のせいにせず、まず受け止める
  • 感情・行動・結果をひとつの流れとして完了させる
  • 完了こそが、次のステージへの扉

✨整うとは、“受け取りきること”から始まります。