伝え方の前に大切なこと 第5話
人はそんなに簡単には変わらない。でも、自分を知ることで見える景色は変わる。
「任せたはずなのに、気になってしまう。」
経営者やリーダーの方とお話ししていると、よく耳にする言葉です。
部下の成長を願って仕事を任せる。
けれど、進捗が気になる。
やり方が気になる。
結果が気になる。
そして、つい口を出してしまう。
そんな経験はないでしょうか。
実は私自身、人材育成や組織づくりに関わる中で感じてきたことがあります。
それは、「任せる」と「信頼する」は同じようで違うということです。
仕事を任せることはできます。
しかし、本当に信頼することは簡単ではありません。
なぜなら、信頼には不安が伴うからです。
思い通りに進まないかもしれない。
失敗するかもしれない。
期待した結果にならないかもしれない。
だから私たちは、つい先回りしてしまいます。
アドバイスをしたり、確認したり、時には手を出したり。
もちろん、それが必要な場面もあります。
しかし、その行動の奥にあるのが「信頼」ではなく「不安」だとしたらどうでしょう。
人は信頼されることで成長します。
反対に、常に管理されていると、自分で考える力を失ってしまうことがあります。
大切なのは、放任することではありません。
困ったときには支える。
必要なときには助言する。
でも、相手の可能性を信じて見守る。
それが信頼なのだと思います。
信頼とは、相手をコントロールすることではなく、結果をコントロールできないことを受け入れる覚悟なのかもしれません。
まとめ
- 任せることと信頼することは違う
- 信頼には不安が伴う
- 人は信頼されることで成長する
- 放任ではなく、見守りながら支えることが大切
- 信頼とは結果をコントロールしない覚悟
人を育てるということは、自分の思い通りに動かすことではありません。
相手の可能性を信じ、その成長を見守ること。
それが本当の信頼なのだと思います。