会社をうまく回したい。
社員にもっと自発的に動いてほしい。
多くの社長がそう願いますが、現実はこうです。

「伝えたはずなのに、伝わっていない」
「何度言っても、行動が変わらない」
「気づいたら、社員が辞めていた」

──実はこの背景にあるのは、**制度や能力ではなく、“信頼の欠如”**です。

社員は、社長の言葉だけを見ていません。
その言葉の裏にある「温度」「本音」「矛盾」に敏感です。

そしてもう一つ、ここが大事なのですが──
社員は、社長の“弱点”をちゃんと見ています。

ところが、本人だけがそれに気づいていない。
完璧を装い、ミスや迷いを隠し、なんとか上手く見せようとすればするほど、
社員との心の距離は開いていきます。

結果、こうなります。

  • 「この人の言うこと、本音じゃないな」
  • 「結局、自分を守りたいだけかも」
  • 「表面的には正しいけど、ついていきたいとは思わない」

人は、完璧な人に惹かれるわけではありません。
むしろ、自分の課題を自覚し、それでも前に進もうとする姿勢に信頼を寄せます。

だからこそ大切なのは、
自分の“弱点”や“心のクセ”を知ること。

それができれば、社員の反応は変わります。
無理に取り繕う必要も、押し付ける必要もなくなる。
自然と、関係性の空気がやわらぎ、信頼が生まれてくるのです。


まとめ:

経営がうまくいかない原因は、制度でも能力不足でもないかもしれません。
「自分の弱点を知らないまま、信頼を築こうとしていること」──ここに、最初の落とし穴があります。

だからこそ、社長自身の“心のメンテナンス”から、もう一度整えていくこと。
それが、強くしなやかなチームをつくる第一歩なのです。