最近、ふと思うのです。

「加害者なのに被害者ヅラしてる人って多いよね」という言葉を聞くことがあります。確かにそう感じる場面もあります。

けれど、それと同じくらい、
本当は被害者なのに、気づかぬうちに“加害者”になってしまう人も、多いように思うのです。


どうして、そんなことが起きるのか?

それは――

「迷惑だからやめてほしい」という、正当な感情が、
いつの間にか「相手を成敗しようとする気持ち」にすり替わるから。

たとえば、自分の傷ついた心を守るために、
「相手が悪い」と決めつけ、
誰かに話したり、SNSで晒したり、関係者を巻き込んだりしてしまう。

それは一見、“正義”に見えるかもしれません。

けれど、「わかってもらいたい」という本来の願いが、
「やり込めたい」「制裁したい」という行動に変わったとき、
その人もまた“加害者側”に立ってしまうのです。


本当に伝えたいことは何だった?

「もう少し配慮してほしかった」
「私は悲しかった」
「こんな風にしてくれるとありがたかった」

そんな素直な思いを伝えるだけでよかったのに、
相手を完全な悪者に仕立ててしまうと、信頼もビジネスも、つながりも壊れます。

「人に分かってもらう」というのは、
相手の人格を否定することではなく、
相手の視点にも一歩踏み込んで、伝え方を選ぶこと


大切なのは「正しさ」より「関係性」

誰だって間違えるし、至らないところはあります。
でもそれを糾弾するのではなく、
「どうすれば、伝わるのか」「どうすれば、お互いが理解し合えるのか」
そこに知恵を使える人でありたい。