私たちは、目に見える現実の中で生きているようでいて、実は「信じている世界」の中で生きています。
その世界とは、自分が無意識に抱えている“概念”や“思い込み”の集合体。言い換えれば、私たちは「概念の世界」で生きているのです。

そして、その概念が壊れるとき、私たちは怒りや悲しみ、苦しみといった強い感情に襲われます。
その感情の正体は、今まで信じてきたものが崩れたときの“喪失”の痛みです。
けれど——。

涙は、概念を手放すための「浄化のプロセス」

悲しいときは、我慢せずに泣いていい。
涙には、感情を解放し、固定された概念を溶かす力があります。
怒りも悲しみも、ちゃんと感じて流すことで、私たちは「自分の内側にある他人軸」を手放すことができるのです。

たとえば、「私は認められなければ価値がない」と思っていた自分に気づいたとき。
その思い込みを手放すのは、とても怖いことです。
でも、涙とともにその痛みを受け入れた瞬間——世界の見え方が変わるのです。

捨てるとは、古い自分を手放すこと

「捨てる」とは、モノを捨てることではありません。
自分を縛っていた“私情”や“雑念”、過去の傷や他人に対する期待、思い込みや執着を手放すということ。

その瞬間、私たちの内側にある“概念”が生まれ変わります。
そしてその新しい概念が、新しい現実をつくり出します。

他人軸の人生を終わらせよう

「悲しかったら、悲しいって泣いていい」
そう自分に許すことが、自分自身の人生を生き始める第一歩です。

涙は、弱さの象徴ではありません。
涙は、自分の本音とつながるための“勇気のしるし”です。

そしてその涙の先に、あなたの“本当の現実”が始まります。