「言うつもりじゃなかったのに、気づいたら口から出ていた。」
そんな瞬間、誰にでもあると思います。
先日、管理会社の方とのやり取りで、まさにその“反射”が起きました。
当初は9時で予定を合わせていたのですが、
「借主さんと会えるかもしれませんね」と言われた途端、
私はつい、こんなふうに答えてしまったのです。
「借主さん、14時以降じゃないと来られませんよ」──しかも、きっぱり。
自分でも驚くほど迷いがなく、
言葉が先に走り出したような感覚でした。
そして、ふっと後悔が追いついてきました。
■ なぜ“きっぱり”と言ってしまうのか?
私たちは無意識のうちに、
自分を動かすOS(自動反応のクセ) を持っています。
今回動いていたのは、きっとこんなOSです。
- 相手の役に立たなきゃ、という貢献OS
- 場をスムーズにしたい、という調和OS
- 後のトラブルを避けたい、という予防OS
良かれと思っての反応ですが、
ときに“本音”より先に動いてしまうのです。
■ 後悔が残る理由──本音とのズレ
本音の私は、9時でも14時でも良かった。
なのにOSは「正しい情報を伝えよう」と即答してしまう。
この“本音と反射のズレ”が、モヤモヤの正体です。
自分を責める必要はありません。
ただ、OSに気づけると行動の選択肢が増えていきます。
■ どう扱えばラクになる? 3つのヒント
- ワンクッション置く言葉を持つ
「一度確認しますね」と言うだけで、OSの暴走は止まります。 - 本音とOSを書き分ける
後からでも整理するほど、次の反応が変わります。 - “まず自分”のルールを決めておく
「答える前に3秒」はとても効果的です。
■ 経営者・講師へのメッセージ
反射的な言葉は誰にでもあります。
大切なのは、
OSに振り回されるのではなく、OSを理解して扱える自分になること。
気づいた瞬間から、人との関わり方は変わりはじめます。
■ まとめ
- 反射的に言ってしまうのはOSの働き
- モヤモヤは本音とのズレに気づいたサイン
- OSを理解すると、選べる言葉が増える
✨言葉が先に動いたときこそ、“自分のOS”を見直すチャンスです。