「人を大切にしたい」──その想いは美しいものです。
けれど、その“正義”が強すぎると、落とし穴があります。
正義が強すぎるとき
「私は人を大切にしているのだから、相手も同じように返してくれるはずだ」
そう期待してしまうのは自然なことです。
しかし現実には、同じ温度で大切に返してくれる人ばかりではありません。
裏切られたと感じる瞬間
自分が尽くしたのに相手からは返ってこない──。
その瞬間、人は「裏切られた」と感じ、怒りや憂いといった私情に飲み込まれてしまいます。
大切にしたいという“純粋な正義”が、逆に自分を苦しめてしまうのです。
成熟のポイント
本当に大切なのは、
- 自分の「正義」を押しつけないこと
- 相手から返ってこなくても、自分の価値が揺らがないこと
- 「私は大切にした」という事実に誇りを持つこと
これができたとき、人は若いころの私情(怒り・憂い)を超えて、成熟した“誠実さ”を身につけるのです。
まとめ
- 「大切にしたい」という想いは美しいが、期待と裏切りの落とし穴がある
- 返ってこないときに、怒りや憂いに飲み込まれるのは自然な反応
- 成熟とは、自分の誠実さを自分で認め、相手の反応に振り回されないこと