~売り込まずに売れる!共感からはじまる先生業のセールス術~

〜先生業だからこそ大切な「適度な距離感」〜

「信頼関係を築きましょう」――
よく聞く言葉ですが、先生業における信頼関係は、ただ仲良くなることとは少し違います。

それは、対等な“プロ同士”としての距離感を保ちつつ、相手の心に寄り添う関係性です。


■「先生だから」といって、偉そうにしない

知識も経験もある立場だからこそ、
つい「教えてあげる」モードになってしまいがちです。

でも、お客様は **「正しいこと」よりも「理解されること」**を求めています。
一方的な知識提供ではなく、
「あなたの背景を理解していますよ」というスタンスが、信頼につながります。


■「お金をもらっているから」といって、自分を下げすぎない

ありがちな落とし穴が、「お客様は神様」になってしまうこと。
必要以上に下手に出たり、自分の価値を過小評価したりすると、
逆にお客様の不安をあおることになってしまう場合もあります。

信頼とは、「頼れる」と感じてもらうこと。
堂々と、誠実に、相手と向き合うことが大切です。


■「分かってもらえた」と感じてもらうことがカギ

特に先生業では、“分かってもらえた”という体感が信頼の核心です。
「あなたの気持ちを理解していますよ」
「その不安、すごく大事にしたいですね」
そんな言葉の端々に、共感と安心感がにじみ出ているかどうか。

これがあるかないかで、成約率は大きく変わります。


■本質に切り込むには“適度な距離感”が必要

ときに私たちは、お客様の“本当の課題”を見抜いてしまうことがあります。
しかし、その核心にズカズカ踏み込むと、相手は戸惑ってしまうことも。

本質的なアドバイスを届けるためには、
あえて「少し距離をとる」「沈黙を受け入れる」場面も必要です。

近すぎず、遠すぎず。
信頼は“絶妙な間”に宿るもの
なのです。


■まとめ

✔️ 教える立場に固執しない
✔️ 自分の価値を下げない
✔️ お客様の“理解されたい”気持ちに寄り添う
✔️ 本質に届くための適度な距離感を保つ

これらを意識することで、
“この先生にお願いしたい”という信頼が自然と育っていきます。

次回は、いよいよ実践編。
「共感力を活かすセールス戦略と実践法」をお届けします。
どうぞお楽しみに!