~売り込まずに売れる!共感からはじまる先生業のセールス術~
共感力とは、ただ「優しくする」ことでも「相手に合わせる」ことでもありません。
それは、**相手と“心でつながる力”**です。
この力を育てるには、日常の中で意識すべき「基本ステップ」があります。
1. 無意識の“上・下”を手放す
「自分の方が知っている」「相手はまだわかっていない」
このような上下の感覚は、知らず知らずのうちに相手との間に壁を作ってしまいます。
共感の出発点は、対等な関係性に立つこと。
正しさや優劣で判断するのではなく、相手の存在そのものを一度まるごと受け止めてみましょう。
2. 考えるのではなく、感じること
論理的に相手を理解しようとするあまり、思考ばかりが働いてしまうことはありませんか?
大切なのは、今ここで相手が何を感じているかに意識を向けること。
たとえば、相手の表情・声のトーン・間の取り方などから、感情の揺れを感じ取る習慣をつけましょう。
「感じる力」は、共感の土台です。
3. メッセージの使い方を工夫する
言葉選びも共感力には欠かせません。
以下のような「メッセージ」の使い分けがカギになります。
- アイメッセージ:「私は〜と感じたよ」→ 自分の気持ちを伝える
- ユーメッセージ:「あなたは〜してくれたね」→ 相手の行動に注目する
- ウィーメッセージ:「一緒に〜していこう」→ 共に取り組む姿勢を表す
一方的な押しつけや評価ではなく、共に関わる姿勢を伝えることで、相手との信頼が深まります。
4. 責めない、コントロールしない
相手の行動に対して「なんでそうなの?」「こうすべきでしょ!」と反応してしまうと、相手は心を閉ざしてしまいます。
大切なのは、責めない・コントロールしない関わり方。
まずは相手の背景や立場に思いを馳せ、理解しようとする姿勢を持ちましょう。
5. 自分を知ることが、共感力のはじまり
実は、共感力を育てる最大のカギは「自分自身を知ること」。
自分がどんな感じ方・考え方を持っているのか。
どんな価値観で、どんな軸で物事を見ているのか。
それを深く理解していれば、相手との違いを受け入れる余白が生まれます。
まずは自分の心の動きを観察するところから始めましょう。
まとめ
共感力を高めるためには、
✔️ 判断を手放す
✔️ 相手を“感じる”力を育てる
✔️ 言葉の選び方に意識を向ける
✔️ コントロールしない関係性を築く
✔️ 自分の軸を知る
これらのステップを、日々のコミュニケーションに少しずつ取り入れてみてください。
次回は「お客様のニーズに寄り添うコミュニケーション術」。
さらに実践的なアプローチをご紹介します。お楽しみに!